2013年の抱負のひとつ、ハーフマラソン完走を無事に達成することができました。
スタート直後の風景。Cambie streetから、美しい山とダウンタウンを眺めながら走りました。 |
自分にとっては、単にレースを無事に終えた以上に大きな意味がある出来事だったので、長いですが「走ることと私」について少し思うところを書いてみました。
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私はむかしから運動が苦手で、タイトルにもある通りですが、もともと走るのなんて大嫌いでした。全く走ることに興味がなく、長距離を走る人というのは自分と別の生き物だと思っていました。
そんな私がジョギングを始めたのは、3年前でした。
以前も少しだけ書きましたが、ジョギングを始めた理由は、走るのが嫌いだったからです。
普通、嫌いだったら走り始めないかもしれません。私は、走るのが嫌いだ、苦手だ、というコンプレックスを乗り越えたくて走り始めました。
3年前、ジョギングを始めた頃の私は、東京のソフトウェア会社で働く会社員でした。
社会人(あるいは会社員と言った方が適切かもしれませんが)になると、自分の好きなことや得意なことだけをやっていれば良いというわけにもいきません。
気が進まないことでも、あまり得意でないことでも、仕事として割り当てられたら責任が発生しますから、当然期待される成果を出さなくてはいけません。
嫌いな人でも、上司や同僚や取引先であれば、うまく人間関係を作って仕事がスムーズに進むようにしなければいけません。
自分の好きではないことに時間を割いて、それなりの結果を出すというのは、結構な努力が必要になります。
社会人になりたての頃はそれが大変でも、ある程度仕事に慣れてくると、好き嫌い、やりたいやりたくないといった感情を切り離してそれなりにこなせるようになってきます。
それはそれでいいのだけれど、でも、その頃の私は、切り離した感情をなかなか切り離しっぱなしに出来なくなっていました。溜め込んだストレスがたまに押し寄せてきて、精神的に辛い時期もありました。
嫌だと思っていることを好きになれたら、もっと楽なんじゃないだろうか。ある時から、そんな風に考えるようになっていました。
でも、嫌いなことを好きになるなんて実際に出来るんでしょうか。
「ジョギングしてみよう」と思ったのは、自分が大嫌いなことが何か1つでも好きになれるかどうか試してみたいという気持ちからでした。
当時住んでいた家の近くにある神田川沿いのジョギングコースを初めて走った日は、2kmも走れませんでした。
ちょっと走ってみて、まあやっぱり疲れるし、苦しいし、あんまり楽しくないなと思ったのを覚えています。
その後、毎日走っていたわけではありませんが、ちょこちょこ走っているうちに、段々長い距離が走れるようになってきました。
初めて5km走った日は、まさか自分が5kmも走れるようになると思っていなかったので、本当に嬉しかったです。徐々に汗をかくのが気持ち良くなり、パソコン仕事で悩まていた肩こりも楽になってきていました。
余裕が出てくると、走っている時には集中して考え事ができることに気付きました。当時は、上司やお客さんの前でプレゼンやデモンストレーションを行う機会が多かったので、走っている間にプレゼンのアウトラインを構成したり、大勢の人の前で話すイメージトレーニングをするようになりました。
そして、あんなに毛嫌いしていたのが嘘のように、心の底から「走りたい!」と思うようになっていました。
もちろんそこからすぐにハーフマラソンを走れるようになったわけではありません。
ジョギングもずっと続けていたわけではなく、面倒くささゆえに、寒いからとか、雨だからとか、仕事が忙しいからとか、色々と理由をつけて長い期間走るのを休んだことも何回もあります。
走り始めてもう3年以上になることだし、いい加減ステップアップしてちょっとムリめな目標をかかげてみようと思い、今年はハーフマラソンに挑戦してみました。
正直、疲れました。今の私には、楽しめる距離をオーバーしていると感じました。
それでも、自分で決めた目標をきちんと達成できたという喜びは、なかなか得難いものだと思います。これはきっと、もともとスポーツが得意な人には味わえない達成感です。
走り始めたばかりの頃の自分を振り返って、ちょっとずつでも、継続して頑張ってきて良かったと思います。
これはちょうどコースの真ん中あたり。青い空と青い海、大きな街路樹を眺めながら。 |
完走後のビールが最高。 夫と友達が飲茶レストランで完走をお祝いしてくれました! |
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