2013/04/28

FITC Toronto 2013 で真鍋大度さんの通訳を担当しました

4/19の夜から4/24までトロントに行ってきました。

トロントでは、カナダ発祥の国際的なメディアアートイベント FITC Toronto 2013 に参加してきました。

夫が去年無料ペアチケットを当てて、私の好きなアーティストの Kyle McDonald さんや、前から話を聞いてみたいと思っていた真鍋大度さんがスピーカーとして出演するというので行ってみることにしたのですが、開催直前になって運営の方から真鍋大度さんの通訳を探していると連絡があり、なぜか勢いで引き受けてしまいました。

今まで、いつか通訳をやってみたいと思いながらも、訓練も受けていない自分にはできないだろうと思っていましたが、とにかく人がいなくて困っているらしいというのと、面白そうだというのとで、あまり難しく考えずやってみようと思ったのです。

真鍋大度さんはこんな人

真鍋大度さんのことをご存知ない方に簡単に説明すると、プログラマーであり、アーティストであり、
Perfume の服をぴかぴか光らせたり、


ガムを噛むと雷が落ちたり吹雪が発生したりするCMに技術を提供したり



NHK杯でスケーターの動きにあわせてリンクにプロジェクションマッピングをしたり
(映像のクオリティはあまりよくないです)


などなど様々な方面で活躍されています。

当日のプレゼン

FITCでのプレゼンテーションは、そういった自分のこれまで作ってきたものをビデオを交えて紹介するというものでした。

詳しい内容はFITCのサイトからまとめ(英語)が読めるようになっています。


真鍋さんのプレゼンは3日間あるうちの初日のトリで、平常時は3つに区切って、同時進行で3名がプレゼンしている会場のパーテーションを取って広く使うという目玉扱いでした。正確な客席数はわかりませんが600席くらいでしょうか。

真鍋さんが日本語で話し、それを私が英語に訳し、さらに手話通訳の方が私の英語を聞いて手話に訳すというコラボレーションでした。10名弱の耳が聞こえない参加者の方たちが会場最前列に座っていました。真鍋さんのプレゼンの中で「耳の聞こえないダンサーの体に微弱電流を送ってリズムを伝えて、そのリズムをもとに踊れるようにする」という実験のビデオが流れたときには、最前列がとても盛り上がっていたのがステージの上からもよく見えました。

プレゼン中に、真鍋さんが自分の顔に電極を貼って電流を流し、表情筋を無理矢理動かすというデモンストレーションを行って、「やってみたい方はあとで言ってください」と言ったところ、プレゼン後にものすごい行列ができていたのも面白かったです。

さらに、真鍋さんのプレゼンを聞いていた参加者の方から呼び止められて
「とても感動したので、彼にありがとうと伝えてほしい」
と言われ、人にインスピレーションを与える存在っていうのはすごい!と私も感動してしまいました。

初めての通訳を終えて


真鍋さんは通訳を依頼しなれているので事前に専門用語や技術の解説をしっかりしていただきました。対する私は、通訳は初めてなので不慣れ丸出しで、本番中間違ってしまい真鍋さんから訂正が入り(真鍋さんは英語が話せないわけではないのです)、とヒヤヒヤでした。
それでも、終わった後で「普段はだいたいもっと訂正を入れるんですよ。途中で通訳の人にもういいよって言って自分で話すこともあるんで。」とフィードバックをもらって、だいぶ救われました。

その後のパーティで真鍋さんに挨拶したところ「いやー通訳が入ってて良かったって言われたよ、日本語が聞けたのも良かったみたい。ありがとうございました。」とお酒も入ってか上機嫌だったので、満足してもらえて良かったなと思いました。

今度はいつか Kyle McDonald さんのプレゼンを英語から日本語へ通訳する機会があったらいいいなあ...と思っています。

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