2012/10/24

TEDxVancouver 2012 に行ってきました

21日(日)、バンクーバーで開催された TEDxVancouver 2012 に行ってきました。
プレゼンテーションは後ほど動画で公開されますので、
今回はトークの内容には触れずに、参加してみて感じたことなどを書きたいと思います。




TEDってなんじゃい?という方へ

TEDとは、Technology, Education and Design の略で、1984年にアメリカのカリフォルニアで始まった、様々な方面で活躍する人たちがプレゼンテーションをするイベントです。
2006年からプレゼンテーションの動画がオンライン上で無料公開されたことにより
知名度が爆発的に上がったようです。
過去に登壇した中にはボノ(U2)、ビル・クリントン(元アメリカ大統領)やジミー・ウェールズ(Wikipedia創設者、Wikipediaの上の方に出てくる寄付金集めの広告「ジミー・ウェールズからのお願い」でおなじみですね)などの著名人が多くいます。
本家TEDはカリフォルニアで開催されており、出席する為には年間会員になる必要があるそうですが、TEDxVancouver のように「x」が付くものは、世界のそれぞれの都市で独自で運営されているものです。
日本でも過去に東京、大阪、京都、仙台、沖縄で開催されています。

夫が去年TEDxVancouverに参加して、とても面白かったということで
今年は夫婦で一緒に参加しようという運びになりました。

チケットは税込み$115とわりとお高めです。
売り切れちゃうかも!ということで、発売直後にインターネット経由でチケットを購入しました。
夫に2人分買ってもらおうとしたらなぜか1人1枚しか買えない仕様になっていました。
購入時「誰か招待しますか?招待する人のメールアドレスを入れてね」という画面が出てきたそうで、
先に購入していた夫から私宛にTED経由で招待のメールが届いていました。
まとめて買えないなんて、なんだかめんどくさいー!と思っていたのですが、実は理由があったことに後ほど気づきました。


朝から行列

さて当日、会場のOrpheum に9時前に到着したところ、既にものすごい行列が。。。
行列が会場のまわりを囲む勢いでした。
後ろに並んでいた人は「こんなに長い行列は2010年のオリンピック以来!」と言っていました。
バンクーバーオリンピックの時にはこの街にいなかった私からすればバンクーバーで見た行列の中で最も長い行列でした。
私たちが並んだ後も次々にやってくる人、人、人、、、相当な人気イベントです。

会場が美しい

20分ほど並んで受付をし、Orpheumに入ると、建物の美しさに目を奪われてしまいました。
それもそのはず、このコンサートホールはカナダのナショナルハリテージ(歴史的建造物)に指定されているのです。
シャンデリアや壁の細工ひとつとっても、どれも本当に美しく、しっかりとした造りです。
そして会場内ではパンやフルーツ、コーヒーなどの朝ご飯が無料配布されていました。
会場の天井と廊下
無料配布のランチ ケータリングの人たち大変そうでした。。。

座席への食べ物持ち込みは御法度、廊下におさまりきらなかった人たちは床に座ってランチ

ネームカード

今回のTEDxVancouverのテーマは「Confluence」川などの合流点を指す言葉です。
「2つの流れが合流し、より強い流れになる」という意味を持たせて、テーマとして使われています。
ということで、参加者1人1人のネームカードに、自分を招待した人の名前も併記してありました。
そう、チケットを購入する時にまとめて買えなかったのはこのためだったのです。


なんだか素敵ではありますが、誰からも招待されず、誰も招待せずに参加している人が一目でわかってしまうという点もあり、正直微妙かもしれないと思いました。
招待者と招待された人の名前が併記してある

感動しました

朝から夜まで1日中みっしりとプレゼンテーションを見続けるイベントなので、
参加者も疲れてくるのではと思っていましたが、
「面白い話聞きたい!」という人たちが集まっていて、会場には最初から最後まで熱気が溢れていました。

それぞれのトークはもちろん素晴らしかったのですが、なによりも、その場に居合わせて、会場の熱気を感じられたことが最も良かったと思います。
同じトークを聞くのでも、動画で見るのと、現場にいるのとでは感じるものがやはり違いますね。
カメラが入り、のちほど無料で公開されるとはいえ、やはりパブリックスピーキングはお芝居や音楽のライブと同様、生で見せるために作られるものだと思うからです。
それが最も顕著に感じられるのは、笑いや拍手のタイミングなど、自分(を含めた観客)の反応がダイレクトにスピーカーに影響するという点です。
当然スピーカーは観客の反応を見ながら、笑いが起きている時は少し間を置くなどして話し方を変えますので、
観客である自分は場の空気を作る一部であり、また、そのトークを構成する一部でもあるのだと実感できます。

「あとでタダで見れるんだから高いお金払って行かなくてもいいよ」という意見の方も多いと思います。
正直、私も実際に行ってみるまではそう思っていました。
しかし、参加してみて「絶対に来て良かった!チケット代以上の価値がある。」と思いました。
この辺は人それぞれだと思います。

トークはそのうち動画で公開されるので、今は詳しい内容などに触れるのはさけて、公開された時に改めて感想などを書きたいと思っています。

自分でもやってみたい

ところで、かっこいいプレゼンを見て、自分も何か話してみたくなってしまいました。
テレビのない我が家に、最近プロジェクターが導入されたので、映画やYouTubeを観るだけでなく、家で夫相手にプレゼンしてみようかなーと思います。
そのうち、友達を誘ってお互いにスピーチをするイベントを開くのも面白そうだなと思っています。英語の練習にもなりそうだし。


ところで夫は昨年開催されたTEDxVancouver 2011にも参加しており、その時の様子が非常に詳しくブログに書かれていますので、気になった方はそちらもご覧くださいね!!
 →→→ タコの擬態からバーニングマンまで!TEDxVancouver 2011 に行ってきたよ